Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきぐにのはる

雪国の春

柳田 国男

Lisez 雪国の春 (ゆきぐにのはる) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 000 caractères · 266 écrans

Aozora Bunko

弾いてなり慰まう

という文句などもっていて、按摩・針のご用もなく、三味線も筑紫箏もまだ知らなかった時代から、ぐゎらんぐゎらんと鳴る琵琶の箱を背負うて、山坂を越えてはるばるの都まで、便宜があればこそ出て来たのであった。奥州出羽の所々の峠には、狼や大蛇のような恐ろしい山の神に、琵琶の一曲を所望されたという座頭の昔話が、いくつも残っているのであった。しかもそうして出世をしたのは何人かに一人で、他の多くの田舎に止った者も、何で生計を立てたかといえば、やはりまた琵琶と物語とより他にはなかったのである。

越後地方までは近世になると、上方を真似て『平家』を語る座頭がいたが、全体として関東以北の地には、この物語の流行しえない事情はあった。しかも人間の盲が昔ほど多かったと同時に、源平両氏が合戦を始めるより遥か前から、琵琶法師という者のあったことは、たくさんの証拠がある。光源氏が須磨に流寓していた時に、明石の入道がその無聊を慰めんとして、琵琶法師の真似をしたのは、物語だから信じられぬなら、後鳥羽院の熊野御幸の御旅宿へは、泉州でも紀州でも、この者が召されて一曲を奏している。