Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Lisez 雪国の春 (ゆきぐにのはる) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 000 caractères · 266 écrans
正月様の訪問
正月様の訪問
こんな話は風景と縁がない。また旅人の関知するところでないと、言う人もありそうであるが、自分らとしては男鹿が鹿のいる島であったとともに、さらにまた正月十五日のナマハギの故郷であったがゆえに、その天然に一段と深き懐かしさを覚えるのである。
土地の人の直話では、男鹿のナマハギは近年もう著しく衰えたということである。そんなに意味のあるものなら、どうにかして今一度復活させようかと言ってみたところで、本来信仰に固い基礎をもった風習である以上は、形態ばかりを真似てみたのでは、いたずらに好事なる少数者の趣味を満足させるだけであって、前代を理解するたそくにはならぬ。やはり黙って自分らの饒舌を、聞いているより他はあるまいと思う。
太平洋に面した奥州の一部では、この小正月の晩に来る蓑笠の神さまを、ナゴミタクリまたはヒカタタクリと呼び、やはり怖ろしい声をして手には小刀を携え、それを筒ようの器に入れて、がらがらと鳴らしてくる村もある。ヒカタは東京などで「火だこ」ともいうので、火にばかり当たっている者の肌膚にできる斑紋、すなわちなまけ者の特徴である。タクルとはすなわち剥ぐことであった。