Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきぐにのはる

雪国の春

柳田 国男

Lisez 雪国の春 (ゆきぐにのはる) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 000 caractères · 266 écrans

Aozora Bunko

船路の目標でもあれば、帆前船の変り目にもなるために、しばしば船方の唄の中に歌われている。この小山が裾野からてっぺんまで、自分の通って見た時には一面の萱草であった。少しの白百合、野茨を除けば山全体があの黄がかった朱色の花模様で、おかしな話だが毎年の帝展に、屏風一杯に柿の実などを描く人の、丹念さを想い出すようであった。最も忘れがたいわすれ草の記憶である。

牛は盛んに放し飼いをしているが、全体に佐渡はまだ草の豊かな島だから、このように花と花との間に、領分の境ができて相争うのであろう。それに人間が干渉をして、前栽と名づけたわずかな草むらに七草を雑居させてみたり、はなはだしきは一鉢の平たい土器に、小さくしてことごとく花を咲かしめようとする。世の調和という事業の中には、往々にしてばかばかしく無理なもののあることを感ぜしめる。凡庸な無名の草が、群れて美観を呈するのも案外なものであった。百合などの花ばかり大きくりっぱで、その幹は痛いけに細く、風もないのに始終身を動かして、美を衒い知られんことを求めているのも、明るい海端の広漠たる自然の中では、また生存の必要であること、あたかも孤婦の装いするごときものなることがよくわかった。