Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

そう、姉の桂子は、恋を封じられている筈であった。

それについて浮藻は姉の口から、以前こういうことを聞かされた。――

「浮藻や、妾は可哀そうなんだよ。妾は一生涯男の人とは、恋をすることは出来ないのだよ。恋をとげた刹那妾の力は――普通の人には出来ないことでも、妾だけに出来る超自然の力が、失われて返って来ないのだよ。……そう運命づけられているのだよ。……浮藻や、妾は美しいでしょう? だから妾から恋してもよければ、男の方からも恋されるのだよ。……そういう妾が恋を封じられている……でもその代わり超自然力を、与えられているのだよ。――ところがどうだろう鬼火の姥は、妾とは全然反対なのだよ、姥はあんなに穢いから、自分でも恋する資格がなく、男からも恋されはしないわねえ。……そういう姥はいつの場合でも、恋していなければいけないのさ。いつでも男と接していなければ、あの女の持っている通力が、妾と同じような超自然力が、失われてなくなってしまうのだよ。……それがあの姥の宿命なのさ。……だからあの姥から超自然力を奪おう、こう思ったら一切の男を、姥に接近させなければよく、持っている男を取り上げればよいのさ」