Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

云いすてて頼春は足音を忍ばせ、話し声のする方へ歩いて行った。

小次郎も引っ返した。

(無礼講っていうやつ、面白いものだなあ)

好色で放蕩で剽軽者の彼には、褊一枚の白拍子を抱いて、乱痴気さわぎをやっているところの、この無礼講というものが、どうにも面白くてならないようであった。

(もう一度隙見をしてやろうか)

こんなことを思いながら小次郎は、館の方へ歩いて行った。

(それにしても桂子様のお館へ、わしがこっそり通うということを、どうして兄上には知ったのであろう?)

面栄ゆいような気持ちがした。

あの日以来彼は桂子の館へ、しげしげ通って行くのであった。

得体の知れない大勢の男女が、変な稽古をやっている。これが彼には面白かった。

桂子という女に対しては、彼は一面恐かったが、一面なつかしくてならなかった。

それに桂子の妹だという、浮藻という娘に対しては、可愛らしさを覚えていた。

それやこれやで通って行くのであった。

(兄上を宿所へ送りかえしてから、今夜も二条へ行きたいものだ)

こんなことを考えて歩いて行った。

(おや)

と不意に足をとめた。

行く手の萩の叢の根もとの辺りに、一人の男が身を伏せて、そこから透けて見える館の座敷の、無礼講の様子を見ているからであった。