Classiques japonais avec furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans
歓楽陣
「いやこの鞍馬もたいしたものじゃ」
と、陸奥守は咽喉を鳴らしながら、
「口舌がよいのじゃ……な、鞍馬」
しかし鞍馬はこう云われても、それには返辞をしようとはしないで、
「それよりも明日の赤坂の城ぜめ、どうなることでござりましょうねえ」
と、うまく話を反らせてしまった。
「城ともいえないあんな小城、朝飯前に踏みつぶすまでよ。……」
歓楽陣
そうかと思うと縁に近い座では、佐々良路の先頭を承わって来た、金沢武蔵右馬助が、千葉介貞胤を相手とし、神崎の遊君人丸や、同じく遊君中将を前に、無骨者だけに笠置ぜめの、手柄話を話していた。
「大手一の木戸口より、仁王堂まで寄せたと思え、ここを固めていた敵方の将は、足助次郎垂範であったが、三人張りの強弓に、十三束三伏の、雁叉の矢をひきつがえ、二町をへだてた我らの陣へ鳴り音たかく射てよこした」
「おおその矢をあなた様には、見事に受けて刎ね返し……」
と、愛想の合槌を打ったのは、右馬助などよりもずっと美男で、ひとがらでもある三浦若狭判官へ、それとなく秋波を送っていた、厚肉丸顔の人丸であった。
「ト、ところがそうではのうて、味方の豪勇荒尾九郎と、舎弟弥九郎とが田楽刺しに刺され、ために我らは総くずれよ……」