Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

ノビて、気絶して、巨大な入道は、そのまま動かなくなってしまった。

範覚はヒョイとうすら笑った。

(もろいなア)

とでも云ったようである。

それから範覚は屏風から出て、地袋の戸を引きあけた。

範覚のやった所業なのであろう、両手両膝をしばられて、猿轡までかまされた浮藻の姿が、痛々しくその奥に横仆わっていた。

そういう浮藻を小脇に抱えた、範覚の姿が風のような早さで、別殿から庭へ躍り出したのは、それから間もなくのことであった。

「曲者オ――ッ」

警護の軍卒が二人、素早く目付けて遮った。

「わッ」

「キャッ」

金剛杖の二薙ぎ!

風のような早さで走って行く!

が、警護の武士たちは、至るところの庭にいた。

「曲者オ――ッ」

「ソレ捕えろ!」

別殿が怪しいと思ったのであろう、数人がそれへ馳け込んだ。

「一大事、御大将が!」

「陸奥守様が! 陸奥守様が!」

柝が烈しく打ち鳴らされ、松明が八方へ飛び廻り、注進が四方へ伝えられた。

「夜討ちだ!」

「寝首掻きだ!」

「飛天夜叉かもしれぬぞ!」

館は混乱の場となり、歓楽の陣営が修羅の場と化してしまった。

この時、庭の小暗い所で、娼婦に姿をやつしていた、幽霊女と鶏娘とが、ひそひそ話を交わせていた。