Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

「や、燈火が消えた! どうしたというのだ!」

鬼火の姥は不意に云って、不安そうに野を越えて館の方を見た。

日野資朝卿の館の燈火が、いかさまこの時不意に消えて、その上そこから叫び声や喚声が、風に乗って聞こえて来た。

鬼火の姥は立ち上がった。

「さては子供たちやりそこなったか」

突っ立ったままで茫然と、館の方をいつまでも眺めた。

と、桂子が嘲けるように云った。

「姥よ、見透しはどうなったかよ」

「…………」

「ははあさては鬼火の姥よ、手下を――子供をお館へ忍ばせ、何か悪いこと巧らんだね」

「…………」

「今度の企て破れると云ったが、どうやらお前さんの企ての方が、破れたような格好だね」

「剣戟の音が聞こえるわ! ……あッ、斬られた! 子供が斬られた! ……あッ、また斬られた、子供が斬られた!」

鬼火の姥は地団太を踏んだ。

嵐が勢いを加えて来た。

枝葉が揺れ、病葉が舞い落ち、焚火が靡き、草が翻り、そうして姥の白髪と白衣とが、白いのように閃いた。

「宮方に加担し味方をして、謀反を企てる奴ばらの、連判状を奪い取り、探題様へ差し上げようと、子供達を多数忍び込ませたが……あッ、庭の隅へ追いつめられ、また斬られた斬られた!」