Classiques japonais avec furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans
と、右衛門は草をむしり、大鉞の刃へあてて、附いている血粘をぬぐった。
「女をたらす性の悪い若僧を、ぶった斬ること出来ませぬので、代わりといたしまして、殺人鬼めの足をぶった斬りましてござりますよ」
「何をお云いだ、殺伐至極な!」
と、桂子は怒りの声で云った。
「事情をお話し、さあ詳しく!」
「林から出かけて行きましたので。……と藁鳰がございました。……男女の乞食がおりましたので……とそこへ二人の武士が、腰を下ろして話し出しました。……すると突然男の乞食が――その乞食はどうやら片腕のない、盲人のようでございましたが、持っていた杖を突き出したんで。……それも二度でございました。……するとどうでしょう、二人の武士は死んでしまったじゃございませんか! ……凄い凄い殺人鬼! ……わたくし思わずカッとなりまして、鉞を投げつけましてござりまする……どうやら足をぶった斬りましたようで。……頭へ白い布をかけ、嬰児を抱いている女の方の乞食が、気絶したらしい男乞食の体を、ズルズル引っ張って行きましたっけ。……で、わたくしは鉞をひろって帰って参りましたのでござりますが、久しぶりに鉞に血を吸わせ、よい気持ちにござります」