Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

「わたくし事は土岐小次郎と申し、土岐十郎頼兼の一族、宮方の者にござりまする。雑兵に姿やつしまして、今日の戦いにも出でましてござるが、死に場所を得ず死に遅れてござる! ……村上義隆殿にござりますれば、義光殿のご子息の筈、お父上のお見事なるご最期は敵軍の中にまぎれ入り、この眼にてさっき方見申してござる! ……忠義の亀鑑、武士の手本、感佩いたしましてござりまする! ……ご子息の貴所様におかれましても、敵の将卒多く討ちとり、ここにてご生害と見申した。……不覚者ながら、お望みにまかせ、わたくしご介錯仕りましょう」

土岐小次郎はそう云って、腰の太刀をしずかに抜いた。

「正中の変に宮方に属し、忠誠の武名あげられましたるところの、土岐頼兼殿のご一族とな! あら嬉しや由緒ある武士に、介錯されて父の後追えるわ!」

義隆は残んの夕陽の中で、顔をほころばせて笑ったが、

「お頼み申す! いざ!」

と云うや、鎧通しで腹を引いた。

「…………」

閃めかした小次郎の太刀と共に、若武者の首は地に落ちた。

藪の裾を深く掘って、その首級を埋ずめた小次郎は、立ち去りもせず尚しばらく、愁然として佇んでいた。