Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lisez あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 239 520 caractères · 475 écrans

Aozora Bunko

建武の中興成就したのである。

大塔宮護良親王におかせられては、征夷大将軍に拝され給うた。

が、これらも一時であって、主上の御諱を一字賜わり、尊氏と改名した足利高氏がそういう、恩寵にあまりに狎れ、北条氏に代わって己自身、政権をとろうものと策動した。

ご聡明達識の大塔宮には、尊氏の野望を観破あそばされ、未前に剪除あそばされようとなされた。

が、誠にご不運にも、事御志と違いたまい、足利の手に宮家には、お渡りあそばさるる御身の上となられ、遥々鎌倉へ移らせられ、苛察冷酷の典型的悪将、尊氏の舎弟直義の手にて、二階堂ヶ谷東光寺内の、窟に幽居あらせられた。

十一月十五日のことである。

その年も暮れ翌年となり、建武二年七月となった。

ある日吉野の山路を、二人の旅人が通っていた。

金地院範覚と浮藻とであった。

「ずいぶんお暑いじゃアございませんか」

金剛杖をだるそうに突き、笈を重そうに揺りながら、優しい声で範覚は云った。

「そうねえずいぶん暑いのねえ。でももう旅には慣れているから、わたしは苦しいとは思いませんわ」

六部姿にやつしている浮藻は、こう云って笠を傾むけて、笑ましげに範覚の顔を眺め、