Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lisez おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 194 415 caractères · 391 écrans
さいしょ、いれられた、カニの部屋は、この地下室にあるのです。
カニの部屋のほかには、ひろい物置部屋のようなものが、あるだけですが、そこにおいてあるがらくたものをしらべているうちに、ふと、みょうな音に気がつきました。
コツコツ、コツコツという、かすかな音です。
どこか、壁のむこうから、きこえてくるようです。
息をこらして、じっと、耳をすましました。
コツコツ、コツコツ。やっぱり、壁のむこうです。壁はレンガでできていました。どっかに、かくし戸でもあるのじゃないかと、井上君は、壁をなでまわしながら、おくのほうへすすんでいきました。
ある場所へいきますと、コツコツという音が、いままでより、はっきりきこえてきます。
「このへんが、あやしいぞ。」
と、おもって、手さぐりしていますと、レンガの一つが、グラグラと、うごきました。
「あっ、これだぞっ。」
と、指をかけて、ひっぱると、スルスルと、ぬけてくるではありませんか。
そのレンガを、ぬいてしまうと、おくに、かぎ穴が見えました。そこへ、かぎをさして、まわすと、レンガの壁が、ドアのように、ひらくのかもしれません。
しかし、かぎがなくては、どうすることもできないのです。