Classiques japonais avec furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lisez おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 194 415 caractères · 391 écrans
青黒い液体
小林君と井上君は、いわれるままに、ひかる玉を見つめていました。
どこからか、ひくいピアノの音がしずかにきこえてきました。ねむくなるようなリズムです。
ふたりの目は、ひかる玉に、くぎづけになっていますけれど、そのむこうがわに、メフィストの両方の手がゆるやかに、あがったり、さがったりするのが見えています。
なんともいえないへんな気持になってきました。
ひかる玉が頭のしんまで、とびこんでくるようなかんじです。そして、頭の中が、ギラギラする光でいっぱいになり、ほかのものは、なんにも見えなくなってしまいました。
青黒い液体
「さあ、おもしろいものを、見せてやるから、こちらへきたまえ。」
その声に、ふっと目がさめたように、あいての姿をさがしました。いままで、なにも見えなかった目の前に、二十面相のメフィストが立っているのです。
夢を見ているような気持で、時間のたつのもわからなかったのですが、たぶん、三十分ほどじっとしていたのでしょう。見ると、さっきのひかる玉はどこへいったのか、かげも形もありません。また、もとのてんじょうへ、ひきあげられてしまったのか、それとも、ひょっとしたら小林君たちの頭の中へ、とびこんで、きえてしまったのかもしれません。