Classiques japonais avec furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lisez おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 194 415 caractères · 391 écrans
それは、みんなが書庫の内がわの、観音びらきのとびらを、おしあけてはいっていったとき、とびらのうしろにかくれていて、みんなが書庫のおくをさがしているときに、あとからきたような顔をして、姿をあらわしたのです。
あのとき、さいごに、書庫へはいってきたのは、だれでしたか。」
「それは、わたしでした。わたしは、あのとき、母屋にいたので、庭にいた刑事さんたちより、ちょっと、おくれたのですよ。」
「ところが、あのとき、あなたが、母屋にいたかどうか、だれも見ていたものはありません。カニのよろいをきて、庭の土をほって、半分ほどからだをうずめ、そこから、はいだしたように見せかけて、書庫にはいり、てばやく、カニのよろいをぬいで、かくしてしまえば、それでよかったのです。」
「ハハハハ……、これはおかしい。きみはなにをいいだすのです。あのぬすまれた推古仏は、わたしの美術館のものですよ。自分のものを、自分でぬすむなんて、そんなばかなことが、ハハハ……。」
古山博士が、あきれたように、わらいだしました。
「そうです。だれでも、そうおもいます。自分で自分のものをぬすむやつはありません。