Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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おれはにじゅうめんそうだ

おれは二十面相だ/妖星人R

江戸川 乱歩

Lisez おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 194 415 caractères · 391 écrans

Aozora Bunko

玉には、ほそいひもがついていて、たぶん、機械じかけで、てんじょうからさがってきたのです。

玉はテーブルの上、二十センチぐらいのところでとまって、宙にさがったまま、グルグルと、まわっています。

小さい鏡を、何百個も、よせあつめたような玉で、それがシャンデリアの光をうけて、宝石のようにうつくしく、キラキラとひかっているのです。

「きみたちは、妖星人Rなんて、おれがつくりだした、うそっぱちだとおもっているだろうね。カニ怪人は、もう正体を見あらわされて、どっかへ、きえてなくなってしまったと、おもっているだろうね。

だが、そうきめてしまうのは、まだはやいよ。二十面相のいたずらだとわかって、世界じゅうの人が、大笑いをした。しかし、あれは、ほんとうに、おれのいたずらだったのだろうか。もっとふかいいみがあったのじゃないだろうか。いまにわかるよ。いまにそのわけがわかるよ。

じゃあ、いよいよ、おもしろいものを見せてやる。いいかい。きみたちふたりとも、ここにさがっている、ひかる玉を見つめるのだ。ジーッといつまでも見つめているのだ。」

メフィストの二十面相は、にやにやとうすきみわるい笑いをうかべながら、まるで音楽のコンダクターのように、両手をあげて、それをしずかにゆりうごかすのでした。