Classiques japonais avec furigana
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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
Lisez おれは二十面相だ/妖星人R (おれはにじゅうめんそうだ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 194 415 caractères · 391 écrans
四十五―六に見える、よく太った、りっぱな人です。トキワ館にとまっている東京の客のようでした。
その人は、きものをぬいで湯にはいると、ひとりでジャブジャブやっていましたが、三人の少年の方を見てニッコリ笑うと、なつかしそうに話しかけてきました。
「きみたち、東京からきているんだね。わたしも東京だよ。この温泉は、しずかでいいね。きみたち、いつまでいるの。」
「四―五日いるつもりです。」
小林君が、こたえました。
「それじゃ、山のぼりをするといいんだが……しかし、用心したほうがいいよ。なんだか、へんなうわさがあるからね。」
その人は、みょうな顔をして、三人の少年を、じろじろ見くらべながらいうのでした。
「へんなうわさって?」
小林君は、たぶんあのことだろうと思いましたが、知らぬふりでたずねてみました。
「雲の中から、巨人の腕が出てくるんだ。まだ人間はやられないが、動物は、ずいぶんやられているらしい。その大きな腕で、牛でもなんでも、つかんでいくんだって。」
「それ、ほんとうでしょうか。いなかの人は、迷信ぶかいから、つまらないことから、そんなうわさがひろがっているんじゃないでしょうか。