Classiques japonais avec furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lisez チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 531 520 caractères · 1042 écrans
といってすっかり説明しました。すると「そりゃ俺だって知ってるけれどもそのセラのお医者さんというのは怪しい。不思議な事ばかりして死んだ者でも生返らせるという話。そういう事をするのは西洋人に限る。お前うかうか行って酷い目に遇いはしないか」と私が隣室に居るのを打忘れてしきりにそんな話をして居るです。困った事を言出した、せっかくここまでおとなしく従て来たのにいろいろな注智恵をしてこの正直な男を煽動しちゃあ困るわいと気遣って居ると、テンバは熱心に「いやそんな事はない。ありゃ天和堂の主人と懇意な人でやはりシナの人なんだ」と天和堂の主人から聞いた事を喋々述べ立てて居りました。
私は翌早朝そんな事は聞かぬふりして午前五時に出立する際に、兄は何か弟に耳打して居りました。だんだん南の山の中へ進んで行くこと七里ばかりにしてカンマという駅に着き小休みして居りますと、十二、三頭の駄馬の中に私の荷物は全く二疋の馬に載せられてどしどしやって行く。その運んで行くのはシナ人で全く私の荷物であるということを知らぬようでした。私はその荷物を見てこれなら荷物はたしかにカルカッタまで着くに違いないと大いに安心しました。