Classiques japonais avec furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Lisez チベット旅行記 (チベットりょこうき) de 河口 慧海 (かわぐちえかい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 531 520 caractères · 1042 écrans
第百三十三回 第一関門を通過す
相当のお礼はする心算だ」といいますと「それでは私が証人の所へ一緒に行ってお話して上げましょう。此国では誰もが証人になるという訳に行かない。私共で出来るなら容易いが政府が許さない。で普通の人が行って頼んでもなかなか肯いてくれないから私が頼んで上げましょう。さすれば沢山な金を取られる気遣いもないから」という。
宜しく頼むという証人の宅へ行きました。その証人も案外悪い人でもない。けれども善い着物でも着て居ると金を貪りたがるのがチベット人の常であります。ところが私が身分などを言うてはならぬと戒めて置いたに拘わらず、主人が「このお方はセラのアムチーでなかなか尊い方、法王の侍従医です」と口走ってしまった。鶴の一声というようなものか早速その人が証人に立つことを承諾してくれました。
第百三十三回 第一関門を通過す
関門の通過と賄賂の多少 その証人のいいますに「お礼も何も要らぬ。手続きを経るだけの金を一ルピー半出せばよいです。しかし今日はこれから行ったところで通行券を貰う訳には行きますまい。会議は明日あるか明後日あるか分りませんが、なるべく早くして貰うように申して置きましょう。