Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
Lisez 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) de 正岡 容 (まさおかいるる) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 147 226 caractères · 295 écrans
朧かな
一
「ヤイおごれ、ヤイ小助六の色男」
楽屋でワイワイ皆にからかわれながら聞かされたお艶物語の筋書はこうだった。
あまり話が波瀾重畳でうまくできすぎているから嘘かと思えるし、ひょっとするとこの話の三分の一くらいはほんとうであるかもしれないと思われる。
いずれにしても三河屋へ行かないでしまったお艶だったという噂は、嘘にしても小助六にとってはときにとってのいい辻占と思わないわけにはゆかなかった。
恋しさに身体のなかの血が騒いだ。
いても立ってもいられなくなった。
馬道辺か。
よウし。当てずっぽうに行って見よう。
そうして探すんだ、虱潰しに。
昼席を二軒すました翌る夕まぐれ、とるものもとりあえず小助六は駒形の家を飛び出していった。
朧かな
一
富士横町の路地路地へ、いかにも晩春の暮れ方らしくホンノリと水浅黄色の薄闇がただよっている。
仲間の者に教えられた駄菓子屋の前へ、小助六は立った。
薄暗い店先で、鼻汁を垂らした子供が早い線香花火を上げていた。
「坊や」
近寄っていって小助六は訊いた。
「お艶ちゃんて小母さん、いないかえ、お前ンとこに」
「いる、いるよ」
クルッと後ろを向く子供は、