Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

よせ

圓太郎馬車 正岡容寄席小説集

正岡 容

Lisez 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) de 正岡 容 (まさおかいるる) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 147 226 caractères · 295 écrans

Aozora Bunko

五

を勉強することにしよう。

それがいい、それがいい。

「今松さん」

そのときもういっぺん板戸が開いた。

埃だらけの大束髪に、首へハンケチを巻つけた血色の悪い背の高いお神さんが不機嫌な顔を覗かせてきて、

「……あのどうにかしてくれない、いつかうちのお酒代だけ。ねえぜひ二、三日内にお願いしたいの」

「ア、大丈夫、お神さん大丈夫だよ」

大きな元気のいい声で今松は、

「永いこと御迷惑かけたけれど、明日か明後日、急に私ア大金持になることになったんだ、払いますよそのときいっぺんに」

こう言いながら、さらに牛坂の家へ行く決心のいっそう固くなるものを心に感じた。

軍歌はもうよほど遠いところへ行ってしまってまだ聞こえている。

五

今松と桃輔を乗せた幌を深く掛けた二台の人力車が喘ぎ喘ぎ雪の牛坂を上りきると、とたんに右横へ曲がっていった。

翌日の午後だった。

道端で大きな雪達磨をこしらえていた二、三人の男の子が車を見上げて、

「ヤ、またお屋敷行だ」

口々に言った。

間もなく大きな黒い門構えの屋敷の前で二人は降ろされた。

桃輔が先へ、チリンチリン鈴の鳴るくぐりをくぐって、ガッシリした作えの、天井の高い古風な台所のほうから案内を乞うた。