Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Lisez 妖虫 (ようちゅう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 120 290 caractères · 239 écrans

Aozora Bunko

彼は暗い公園を歩きながら、彼のいささか突飛な行動を弁護する様に、こんな事を考えていた。

(どう考え直して見ても、あれは小説の筋ではない様だ。青眼鏡の男は「あすの晩十二時」と云ったが、小説の筋を話す時に「あす」なんて云い方をする筈はない。「その翌日」と云うのが当り前だ。それに、あいつは空家の町名や位置を詳しく云っていたが、小説にしては、あんまりはっきりしすぎているではないか)

(確めて見れば分るのだ。若し青眼鏡が云った位置に、実際そういう煉瓦塀の空家があれば、もう疑う所はない。煉瓦塀の住宅は非常に珍らしいのだし、小説の中へそんな実際の空家を取入れるなんて、考えられない事だ。ただその空家が実在するかどうかが問題なのだ。それが凡てを決定するのだ)

相川青年は、今夜は態と制服をさけて、黒っぽい背広に黒ソフトという出立ちであったが、その黒い影が、公園を通りぬけ、桜木町から谷中の墓地へと、さも刑事探偵といった恰好で、歩いて行った。

谷中天王寺町の辺は、大部分が墓地だけれど、墓地に接して少しばかり住宅が並んでいる。その中に、小さな仮小屋の様な煙草店があって、まだガラス戸の中に燈が明々とついていたので、そこで尋ねて見ると、