Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 187 841 caractères · 376 écrans
――何か力んで、落首に同感をあらわしながら、庶民を焚きつけている者があれば、それはきまって、三好党臭い牢人者か、さもなければ、一向宗の法師だった。
それとて、大した者ではなく、彼らの卑屈を知っている町人たちが、揶揄い半分に、
「来た来た」
と、嘘にでも、信長系の武将か見廻りの兵でも来たように呶鳴ると、蝿牢人も蝿法師も、
「そらッ」
と、ばかり泡を喰って、どこかへ隠れこんでしまうのだった。
勿論、京都在住の信長の部将は、見あたり次第に、落首の札などは取り捨てているが、彼らの粘りづよい攪乱戦術には、相当、手をやいているのである。
流言蜚語の出所も、皆そこからだし、放け火、強盗、橋杭の伐り倒しなど、眼に余るものがある。すべて信長の政治方針が招いた世相の悪化の如く見せかけるのが、彼らの狙いどころだった。
そうした反信長同盟の張本と巣窟は、いったい何処にあるかといえば、叡山、本願寺などの僧団と三好の残党の内にあるとは、誰もすぐ考えつくところだが、事実は、もっと奥深い深殿の裡にその本尊はかくれていた。
将軍義昭であった。
義昭は、かつて、信長の恩に感涙をながして、