Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 911 caractères · 353 écrans

Aozora Bunko

戦場と異ならなかった。

また。

この時代の特徴として、工事はすべて、請負制度だった。いわゆる「割ぶしん」とよぶ制度である。

割普請は、むかし、清洲城の名と藤吉郎の出世仕事として、有名であるが、あれはべつに藤吉郎が初めて案出した仕組みではない。

戦国時の土木といえば、火急を要さない工事などはほとんど少ない。殊に、城塞の工は、大概の場合が、敵前の突貫工事である。

いかに迅速に、いかに緊密に――しかも敵をして間隙を窺ういとまもなきうちに、これを成就さすかが――眼目であった。

割普請制は、それに応えて、自然にできた約束なのである。

この制約の進捗中に、最も戒められるのは、俗にいう、

(迅かろう、悪かろう)

の拙速が常態になりやすいことだった。

反対に。

割普請制の特徴の第一は、働く者各※(二の字点、1-2-22)が、

(俺の領分、俺の時間)

を持つことになるので、そこに日傭い根性では出て来ない“自己への試し”が現わされて来ることにある。

(俺が本気でやればどのくらいな働きができるか)

を先ず試み、それから、

(やれば、こんなものだ)

という自信をもち、

(迅いばかりじゃないぞ、俺の仕事にケチがつけられるならつけてみろ)