Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 911 caractères · 353 écrans

Aozora Bunko

「明日大津へ出向くぞ。園城寺で筑州が待つという。……会いたいというのじゃよ。秀吉の方から」

と、急に四名の老職を招いて、供を云い渡した。

――だいじょうぶですか?

と云いたげに色をなす者も中にあった。信雄はきれいに鉄漿を染めた歯を笑みに見せて云った。

「弱っておるらしいぞ、筑州は。――何というても、この身と不仲のような態は、世上へ困るらしいのじゃ。そうもあるわさ。主筋にたいして、名分が悪いからの」

「……が、園城寺での御会見とは、いかなるお運びから」

四家老のひとりが訊ねた。それへの答えも、信雄は、至極得意そうで、いささかの不安も感じていないらしい。

「こうじゃ。先頃、飛騨守が来てわしと筑州との中が、何か、おもしろからぬように世間でいうが、筑前の腹は、決してそんな水くさいものではない。為にする者の策謀とは知れておれど、さりとて、筑前からこれへ来るも異なもの、初春の御対面を兼ね大津の園城寺までお運びなされませ。必ず、筑前も大坂を出て、それまで罷り越えましょう――というた。――そういわれてみれば、この身とて、何も筑州にふくみ恨みはあるわけでなし、よかろう、行こうと、約束したのじゃ。