Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 176 911 caractères · 353 écrans

Aozora Bunko

上野城を分捕り、三郎兵衛の首を得るときは、何びとにもあれ、その功を上達し、存分、御褒美を取らすであろうぞ。――時を得ずして僻村にある勇者は出でよ。われこそと思う草土の猛者は得物を持ってついて来い。この機を逸しては、ふたたび世に会うときはないぞ」

一軒の茅ら屋を見ても呶鳴り、一つの部落を通っても呼ばわった。

声を聞き伝えて、忽ち、

「いで、道案内を」

「いで、お供を」

と、甚内の人数に合する者、見るまに、数を加えて行った。しかも誰ひとり、これが上野攻めの全軍とは思っていない。先鋒隊のほんの一部だと思って参加したのである。

滝川三郎兵衛雄利は、受封数万石、信雄の老職として、伊賀上野の城に、尠なくも二千余の兵力はもっている。素肌に近い甚内の奉公人三十余名ぐらいな小勢で、これが攻め破れるはずはなく、また誰も、これが総軍力とは、そういわれてもそう思えまい。

しかし甚内は、その三十余名に、途々で得た二百余名の野武士と農兵をもって、上野城の濠際へ迫った。

そして、堂々と、

「滝川三郎兵衛出でよ。恥を知らば、矢倉に出て、おれの言を聴け」

と呼びかけ、彼の不義と、卑劣なる仕方とを、痛烈に面罵した。