Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんせい

新生

島崎 藤村

Lisez 新生 (しんせい) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 334 815 caractères · 663 écrans

Aozora Bunko

そこへ節子も挨拶に出て来た。岸本は唯黙って彼女の前にも御辞儀をした。

「これ、一郎も次郎も叔父さんに御辞儀しないか。そんなとこに立っていないで」

と嫂に言われて、兄の二人の子供と繁とは一緒に揃って岸本の前に並んだ。子供等は大人同志の挨拶の済むのを待っていたという顔付で。

「へえ、これが次郎ちゃんですか――」と岸本は初めて逢う頬の紅い子供を見た。

「あなたの御留守に、これが生れましたよ」と嫂は言い添えた。

三年も見ない間に繁の背の延びたことは岸本を驚かした。繁は皆の見ている前で父に逢うことをきまりの悪そうにして、少年らしく膝を掻合せていた。

「捨吉、まあお茶を一つお上がり」

と奥の部屋の方から呼ぶ義雄兄の前へ行って、岸本は初めて兄と差向いに成った。岸本が国を出る時、名古屋から一寸別離を告げに来たと言って、神戸の旅館まで訪ねてくれた人に比べると、この兄も何となく老けて見えた。

「もうお前も帰りそうなものだと言って、吾家へ訪ねて来た人なぞもあった。俺もね、子供をみんな連れて東京駅まで迎えに行ったが、お前は帰って来ないし……なんでも、大阪までお前の帰って来たことは分ってるが、それから先の行方が知れないなんて言う人もありサ。