Classiques japonais avec furigana
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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lisez 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) de 平田 晋策 (ひらたしんさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 102 452 caractères · 208 écrans
紅玉要塞の大火事
海行かば水づく屍――こうして『八島』七十人の勇士は、永遠に太平洋の水底に眠ることになったのだ。
勇士の墓場の上では、十八隻のA国駆逐艦が、猟犬のように入りみだれて、走りまわっている。
金剛石岬の上へ、三日月が、ぼんやりと上って来た。
紅玉要塞の大火事
悲しい悲しい『八島』の最期。せっかく敵陣へ一番乗をしたのに、無念や人食鮫の餌食になってしまった。
しかし、青木大佐以下七十人の勇士よ。おん身らの仇は、関矢一郎のひきいるラノン海賊が、立派に討っているのだ。
ああもしも、青木大佐の魂が、紅玉島要塞司令官ハリガン中将の、『かき置』を見たら、きっと、にっこりとわらって、心安らかに墓場に、眠ることができるだろう。
ハリガン中将の『かき置』は、A国陸軍省の金庫の奥深く入れられているが、それにはつぎのような言葉がしるされてある。
「今夜、わが紅玉島要塞は、日本潜水艦に攻められた。火薬庫に二十糎砲弾が命中して、火事が起った。
しかし、わが駆逐艦は奮戦して、爆雷の総攻撃をやり、敵を追いはらったのだ。
敵が逃げたので、われ等は油断した。
将校は倶楽部で夜のふけるのも知らずに踊をおどるし、兵士は疲れてぐっすり寝てしまった。