Classiques japonais avec furigana
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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lisez 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) de 平田 晋策 (ひらたしんさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 102 452 caractères · 208 écrans
」
清君は胸をわくわくふるわせながら、じっと敵艦隊を眺めるのだった。
戦艦は、はるか向うの水平線にかすんで、よく見えない。
このあたりは、黒潮から分れた海流が、はげしく流れていて、海の色が黒インクのように黒い。
『千代田』は、この流に入っているのである。空には敵の偵察機が三機か四機、警戒の飛行をしているけれど、波の色がこいから、『千代田』の影を見つけることが出来ないのだ。
「さあ、奇襲のチャンス(時)が来たぞ。」
『千代田』の艦長北浦少佐は、江田島の兵学校の時から、冒険の大好きな乱暴者だった。
さっきから、大きな獲物(敵艦隊)の姿を見て、腕がむずむず鳴っている。
「そろそろ、一発でかい魚雷をお見舞い申してやろうか。」
少佐は、ぶるぶるッと武者ぶるいをして、
「おい、武田君。『アマゾン』をやっつけるんだ。君に発射させてやろうか。」
「はあ、ぜひ僕にやらして下さい。」
清君も勇気凜々として、胸をたたいた。
諸君、見よ、いよいよはじまった勇ましい生命知らずの日本海軍の戦法を!
わが『千代田』は、水の中に深く姿をかくし、十二ノットの水中速力で、三百隻の敵艦隊のただ中へ、まっしぐらにとびこんで行くのだ。