Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

えどさんごくし

江戸三国志

吉川 英治

Lisez 江戸三国志 (えどさんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 577 271 caractères · 1141 écrans

Aozora Bunko

「異国の……」と、万太郎は目を冴えさせて、「異国と申しても、種々、明のものか、高麗のものか、あるいは呂宋刀でござりますか」

「何か分からぬが、短剣じゃ、柄は夜光珠にちりばめられ、なかごは直身、切羽の上に象嵌がある。眼をこらしてよく見ると、青金、赤金、黄金の三色の金であらわした南欧の少女の顔が浮いている」

「おっ……」

「御記憶があるか」

ないとはいえません、夜光の短刀! 万太郎は彼に対する意地も忘れて、思わず膝を乗り出させる。

「見せてください! その短刀を」

「見てもらおうと思って呼んだこと。さ、こちらに置いてあるから、御案内申そう」

吉宗は先に立って、サッと廊下を開けましたが、そこに、うずくまっている人影を見て、

「何者じゃッ」

と、将軍家らしい威凜をもって叱りつけます。

万太郎は彼のうしろに従いて来て、

「あ、それは手前の家臣です」

「なに、万殿の家来とか」

「相良金吾と申します」

「主人思いなやつ、叱って、気の毒であった」

白い足袋の裏が鏡のような大廊下をそのまま踏んでゆく。

その姿を遙かに過して、金吾は竦む足をしずかに急がせました。――何ともふしぎな吉宗の話、主人の身も気づかわれてならない。