Classiques japonais avec furigana
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ほうねんぎょうでん
法然行伝
中里 介山
Lisez 法然行伝 (ほうねんぎょうでん) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 66 110 caractères · 131 écrans
為守は、浄勝房、唯願房等の念仏者を連れて鎌倉の法華堂の前の二棟の御所という南向きの広廂に参っていると、津戸の郷内へ念仏所を建てて念仏を広めているということにつき、だんだんとお尋ねを蒙ったが、津戸三郎はかねてから法然より貰った手紙を頭に入れて、十分の試験勉強をしていたことだから無事に疑いが晴れ、その同行の念仏者も、専門の上から申開きが立派に立ったので、それからは専修念仏の行に於ては仔細あるべからずとお許しが出た。愈々念仏の行に怠りがなかったから、建保七年の正月右大臣が逝くなった時に、二位尼の計らいで、遺骨を為守の処へ渡されたので、偏に右大臣実朝の菩提をとむらったということである。
為守はこの通り二心なき念仏の信者であったが、同じことならば早く出家の本意をとげたいものだと思ったが、関東でお許しが出ないから、在俗の形ながら、法名を継ぎ戒を受け、袈裟をたもちたいということを法然に頼んで来たから法然もその志をあわれんで、禁戒の旨を記してやり、袈裟もやり、尊願という法名も附けてやった。その後法然所持の念珠を所望する程に熱心であったが、愈々実朝が亡くなった時赦しが出て出家をとげ、法然からつけて貰った尊願という法名をその儘に相継していた。