Classiques japonais avec furigana
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ほうねんぎょうでん
法然行伝
中里 介山
Lisez 法然行伝 (ほうねんぎょうでん) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 66 110 caractères · 131 écrans
九
為レ度二衆生一故。顕二置此道場一。と記されたそうである。
法然が勢至菩薩の応現であるということはその幼名によっても思い合される処であって、自分もまた何か感応する処があったものと見える。
かく法然自身に様々の奇瑞が現われたという伝説があると同時に、法然を信ずる者の側にも様々の感得夢想が現われたということも甚だ多い。或人は法然が蓮華の中で念仏をしていると見た。或人は天童が法然を囲って管絃遊戯していると見た。或者は又洛中はみんな戦争の巷であるのに法然の住所だけがひとり無為安全であるのを見た。或者は又嵯峨の釈迦如来が法然の道を信ぜよとお告げがあったのを見た。この類の奇瑞、信仰数うるに絶えざるものあるも無理がない。
九
かくして法然は、上は王公から、下は庶民に至るまで、その徳風が流溢して来た。文治四年八月十四日のこと、後白河法皇が河東押小路の御所で御修経のことがあった。その時の先達として法然上人が選ばれた。
まずその日集る処の御経衆には法皇をはじめとして、妙音院入道相国(師長公)、叡山からは良宴法印、行智律師、仙雲律師、覚兼阿闍梨、重円大徳という顔触れ、三井の園城寺からは道顕僧都、真賢阿闍梨、玄修阿闍梨、円隆阿闍梨、円玄阿闍梨という顔触れ、それに法然上人とその門弟行賢大徳が参加するのだが、山門寺門の歴々は慣例上是非