Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あさくさふどき

浅草風土記

久保田 万太郎

Lisez 浅草風土記 (あさくさふどき) de 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 294 caractères · 318 écrans

Aozora Bunko

……ということは、たとえば三十六童子を随処に立たせたあのこごしい岩根のかげもそこにみ出されなければ、積まれた石の一片毎に奉納者の名まえを彫りつけたあの玉垣もむなしくいま残骸をとどめているばかり。……ただその石だたみのうえの大香炉あって、折からまた音もなくふり出した雨の中、しずかになつかしく昔ながらにうち烟っているのがみられるばかりでした。――人に押されて、そのままわれわれ、出るともなく表門のほうへ出ました。

両側にならんだ講茶屋、暖簾と納め手拭との影のめざましくつづいたその光景。……「深川の唄」にもはッきりその特徴の描かれた光景。……墨一トいろの、いえば一ト言、「信心」のかげの濃く滲んだ光景。――で、おそらくあなたもそうお思いになったろうとおもいます、その講茶屋の一けん、むかし通った運座の家、忘れ難いあの「おもあかり」の宿をさすがに人情で覗きました。――その隣の店で粟餅を千切り、そのまえの店で団子を焼くように、その店では、四五人襷をかけた印半纏の男たちが、以前にかわらずいそがしそうに金鍔の餡をつつんでいました。――が、「内陣新吉原講」の鉄門のそと、夜長、夜寒、しぐれのふぜいに懸られてあった石橋は、その下をながれていた細い溝の水とともにいつかそのすがたを消していました。