Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あさくさふどき
浅草風土記
久保田 万太郎
Lisez 浅草風土記 (あさくさふどき) de 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 162 294 caractères · 318 écrans
絵空事
須磨の仇浪、追分、江州音頭。
けど、ここはまた何という閑散さだろう。あんまりすこしッか入っていないからわたしは勘定した。――四十三人……
はこねのやまはてんかのけん、かんこくかんもものならず、せんじんのたに、ばんじょうのやま。……となりの木馬館ではジンタバンドがここをせんどと囃し立てている。
窓の外の木の枝のかげはもう暗くなった。
………………
………………
(昭和四年)
絵空事
むかしの浅草には「十二階」という頓驚なものが突ッ立っていた。
赤煉瓦を積んだ、その、高い、無器用な塔のすがたは、どこからも容易に発見出来た。どこの家の火の見からも、どこの家の物干からも、どこの家の、どんなせせッこましい二階のまどからもたやすく発見出来た。同時にまた広い東京での、向島の土手からでも、上野の見晴しからでも、愛宕山の高い石段の上からでも、好きに、たやすくそれを発見することが出来た。
「ああ、あすこに。……あすこに十二階が……」
で、その、向島の土手から、上野の見晴しから、愛宕山の高い石段の上からそれを発見したとき。……そのときのそうしたゆくりない歓び。……その歓びは、それはとりも直さず「浅草」