Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いしかりがわ
石狩川
本庄 陸男
Lisez 石狩川 (いしかりがわ) de 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 253 535 caractères · 506 écrans
横ッとびに駈けて、彼は自分ら大工の下小屋をのぞいた。
そこには黄昏が漂っていた。その中で、ひとりぼんやり、玉目トキが酒肴の番をしていた。
彼はそのことには別に不審も抱かず、自分の気になっていることをずけずけと、男の人に云うようにたずねるのであった。
「おぬし、ご家老はどちらか、ご存じないか?」
「さきほどお役所の方が見えられて、ご同道になりました」
「ふーん」と、松岡長吉の丸い眉の下ではまなざしの色が沈んでいた。しかし彼は、「いや、なに」と大きな声で云って気を取りなおした。快活な口調になって彼は云った。
「さア、そのご馳走――ならべたり、ならべたり、棟梁が無くてはお倉が建たない――ッ、てね、酒はいくらでもある」
そして彼は、彼の仲間のうしろに混っている若ものを見い出だした。お膳代りに使う四分板をならべはじめた高倉祐吉を、松岡は、うしろから肩をたたいて、「ちょッと――」呼んだ。
「はい」
「なにも、びっくりしなくてもよい」と松岡は一歩退きながら云った、「おぬし、一ぱい飲んだら、役所に行って見てくれんか、ご家老をお呼びして来てくれまいか」
「すぐ、行ってまいりましょう」