Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

Lisez 石狩川 (いしかりがわ) de 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 253 535 caractères · 506 écrans

Aozora Bunko

「しかし――」

「聞けば十力年計画の予算も決定されとるそうじゃありませんか、太政大臣じきじきの権勢を持たれるあなたが――」

阿賀妻は低いこえでそう云った。じろじろと眺めまわす彼の視線は、堀の昂奮を洗いあげたのである。彼は常の日の顔色にかえっていた。

呼ばれた役人たちがはいって来たので堀は云った。

「米村さん、ケプロンの報告では、移民のことはどうなっていました?」

米村は眼をみはって阿賀妻を視た。けれども直ぐ自分に気づいてそこに膝まずいた。

「強制移民は控えた方がよろしいと云われていました、が」と、太ったあの鈴木が代って答えた。

「それについて何かあんたのところに報告が集まッとりゃせんか」

「一つだけ、あるんですね、そのことに関する県当局から来たそいつが――」

鈴木隆助はまるい身体を揺ぶって、堀を見、それから阿賀妻を見るのだ。

「どれ」と堀は手をのばした。

鈴木は書類を渡しながらまた阿賀妻に目をそそいだ。

「身どもの国許のことででもござるのか」

「さよう――」と堀は指につばをつけて罫紙の文字に目を走らせながら云った、「阿賀妻さん――ここに、失礼だが、あなたの足もとの、あなたの家中に、強制移民の無理がある」