Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

Lisez 石狩川 (いしかりがわ) de 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 253 535 caractères · 506 écrans

Aozora Bunko

一人ならば、身体に火熱を覚えるほど大股に駈けだすだろう。二人連れであるから何か話をしたかった。それに、道は駈けだして直ぐ終りになるほど近くはなかった。

歩きながら高倉は云った。

「おぬしの生れた越後の野と、これは、どちらが広い?」

「――と云ったところで、測ってみたわけじア無いし」

「どちらが、よい?」

「そんなこたア、ね――」と行商人は思い出して笑った、「云うがのことはありますまい」

「そうか、それなら何故おぬしは?」

「こいつは商売、今じゃア、木を伐る人間のいるところは、へえ――臭いで判ります、な、木と云えば、祖父の代から木と暮して来てましたね、はじめが山師、次が杣夫、それからこういう鋸の目立て商売にまで成りさがって、だけんど、――失礼ながら、木のことについちゃアこちらがお師匠さまだ、はっはっは……」

笑うその男は、みそッ歯をむきだして空を向いた。不逞々々しいものが、ちらッと若い高倉に反映した。

「よくもこのような辺鄙なところまで」

「なアに――」と彼は言下に云った、「顎の下のためだアね、坐っていたじゃア食えないように、生れるとから決っていたもんでがんすね」