Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
そうもくちゅうぎょ
艸木虫魚
薄田 泣菫
Lisez 艸木虫魚 (そうもくちゅうぎょ) de 薄田 泣菫 (すすきだきゅうきん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 114 254 caractères · 226 écrans
3
一つの眼が神を見て、それと遊んでいる同じ瞬間に、今一つの眼は悪魔を見て、その醜い姿に怖れおののくこともあったに相違ない。
鯛よ。お前は海から引きあげられて、籠に入れられた一刹那、初めて高い空のあなたに、紅熟した南瓜のように円い大きなものを見て、びっくりしたことだろう。あれは太陽といって、多くのものにとって光明と生命との本源であるが、お前がまのあたりあれを見たときは、やがてお前にとっては死であった。
鯛よ。お前が一つの眼で、そういう不思議な太陽を見ていたときも、今一つの眼は何かつまらぬものを見て、こっそり微笑していたらしかった。それは悲しいことだが、鯛にとっては免れることの出来ない運命であった。
3
むかし、支那に張風という老画家があった。仏道に帰依して、二、三十年の間は、少しもなまぐさいものを口にしなかったが、あるとき、友だちの一人が松江の鱸を煮ているところへ往き合せたことがあった。張風は皿に盛られた魚の姿を一目見ると、
「忘れもしない。これはうちにいた鷹の子が好いて食べたものだ。」
といって、いきなり箸をとって、うまそうに食べ出した。そしてそれからというものは、平気で肉食をしつづけたということだ。