Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 597 caractères · 289 écrans
庫裡の雨戸の鋸目から、狸囃子が宵から聞えたことまで型の通りです。
その前は旗本、瀬川壱岐、松倉町の大きい屋敷ですが、身分に恥じて届出もしなかったということで、平次も入って見るわけには行きませんが、手口にも狸囃子にも変りがなかったことは、近所の人が証明しております。
その前は表町の酒屋、和泉屋徳次郎、これも、型の通り、ところで、一番最初に入られたのは、中の郷で、裕福に暮している石上左伝次という浪人者、二三年前まではさる大藩に仕えましたが病身なのと、殿様が無法なので自分から退転したという五十年配の人物です。家族は内儀と娘が一人、雇人は昔の草履取りであったという四十男が一人。
こう調べ上げて石原の利助のところへ寄ったのは、もう夜でした。
「兄哥、加減が悪いそうだな、どんな塩梅だ」
「お、銭形のか、遠いところを、わざわざ気の毒だったな、なアに大した事じゃねえが、風邪を引いたのに、疲れが出たんだろう、明日あたりから、仕事の方に取りかかろうかと思っている」
利助は褞袍を引っかけて、長火鉢の前へ出て来ましたが、何となく勝れない顔をしております。
「まア、大事にするがいい、無理をしちゃ後へ悪かろう」