Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 597 caractères · 289 écrans
七
「何です、これは」
「浦島の玉手箱だ、あけちゃならねえ、――耳を貸しな、少し呑込んで貰いてえことがある」
「ヘエ――」
「たまには耳も掃除しておくんだぜ、いい若い者が、こんな汚い耳をしていちゃ、お琴さんだって、結構なことを囁く気にもなれないだろうじゃないか」
七
その晩中江川平太夫の家で、大変な騒ぎが起ったのです。
丑刻少し過ぎ、いつぞや平次が予言したように、兇賊が例の天窓から、二度目の襲撃をして娘のお琴を縛り上げ、部屋部屋をあさって、店に寝ているガラッ八のところまでやって来たのでした。
遠い有明に透かした曲者は、ガラッ八の上に馬乗りになると、脇差の一と突き。が、その手は宙に淀みました。何か見当の違ったものを感じたのでしょう。
「泥棒泥棒ッ」
恐ろしい声で、後ろからわめき立てたのは、床に寝ているはずのガラッ八です――。いや、ガラッ八は早くもこの襲撃を察し、床の中には枕と座蒲団と雑物を入れ、自分は後ろの戸棚の蔭に隠れて、神田中に響き渡るような声を出したのです。
曲者は面喰らって立ち上がりました。が、ガラッ八の大音声に胆を潰した上、近所のざわめき始めたのに気おくれがしたらしく、縁側の戸を開けて、パッと外の闇へ――。