Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 597 caractères · 289 écrans

Aozora Bunko

四

カラカラと笑う浪人長谷倉甚六郎、まことに水際立った男振りです。

「親分、驚いたね」

それを見て舌を巻いたのは、ガラッ八ばかりではありません。

「手の内も見事だが、智恵者だな、フーム」

平次もしばらくは唸っております。

四

「銭形の親分さんで、――とんだところをお目にかけました」

奥へ平次と八五郎を通して、主人の常右衛門は萎れ返ります。

「いや、かえっていろいろの事が解ったような気がするよ。三千両の始末を、もう少し詳しく聞きたいが――一体どんな経緯なんだ」

「こういったわけでございます。親分」

主人の常右衛門は、心の苦悩を絞り出すように、こう語り始めました。

品川一番と言われた大黒屋が、家業の左前になったのはツイ五六年前から。型の通り米相場で大穴をあけ、地所も家作も手放して、あと五六百両の不足を、高利貸の沢屋利助に借り、利に利が嵩んで、それがもう二千両になっているのでした。

その証文の一枚を買い受けたのは、沢屋の用心棒の大川原五左衛門、半歳も前から、執念深くお関を嫁にと迫りますが、相手が悪いので大黒屋も我慢がなり兼ね、ちょうど江島屋から賢くない倅を承知で嫁に来てくれるなら、三千両の結納金を出そうと言うのを渡りに船と、いやがる娘を説き伏せ、家のため、親のため、身を売ったつもりで嫁入りするのを承知させたのでした。