Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 142 597 caractères · 289 écrans

Aozora Bunko

「そう来るだろうと思ったよ」

「何を言う」

一方からは後閑武兵衛、これは羽織だけ脱いで、一刀を引抜き、逃げ路を塞いだまま、粛然と立っております。

「これくらいの事が解らなくて飛込めると思うか、いや、御両人、御苦労千万な事だ」

平次は後ろにお北を庇って、身体を斜めに構えました。右手にもう得意の投げ銭が、いつでも飛ばせるように握られていたのです。

「無礼だろう。身の程も顧みず、御直参の大身へ強請がましい事を言って来るとは、何事じゃ。この上は迷子札を出そうとも勘弁はならぬ、観念せい」

石沢左仲の槍先は、灯にキラリと反映しながら、ともすれば平次の胸板を襲うのでした。

「御冗談でしょう。そんなものに刺されてたまるものか――ね、御両人、よっく聞いて貰いましょう。話は五年前だ。御当家から園山様へ縁付かれた百枝様が、御里の御当家に帰って双生子を御生みになった」

「えッ」

平次の言葉は、二人の用人を仰天させました。

「世にいう畜生腹、これが縁家先に知れると、離縁になろうも知れぬ。御用人の取計らいで、その内の一人鶴松君を若様とし、もう一人の乙松様を、手当をして出入りの左官伊之助に貰わせ、一生音信不通の約束をした。