Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 114 244 caractères · 231 écrans

Aozora Bunko

七

平次とガラッ八は、つれ立ってもう一度翁屋へ――。

そこはちょうどお通夜で、家中が抹香臭くなっておりました。一とわたり家の中の空気を見ると、平次は若主人の半次郎と、妹のお梅を別室に呼び入れ、鼎になって静かな話を始めました。

「ね、御主人、隠さずに言って下さい。番頭の孫六が日頃庇っていたのは、誰と誰です」

平次の問いは変なものでした。

「私は叱られ通しで、――孫六は妹のお梅と、従妹のお才を可愛がっていましたよ」

「お梅さんを可愛がるのに不思議はないが、お才さんを可愛がるというのは?」

「あれの父親が身上を仕舞って、身投げまでするようになったのは、孫六が余計な世話をして、かえって商売をいけなくしたからだと思い詰めていた様子です。お才をこの家へ引取ったのも、孫六の差金でしたよ」

そう聴くとありそうなことですが、それが事件の鍵になろうとも思われません。

「ところで、ゆうべ御主人は土蔵から金を持出そうとしたはずですね」

「…………」

半次郎とお梅は顔を見合せました。

「隠さずに言って貰いたい。三百両持ち出して、女の身請けをしようとした。それを妹さんが意見した、――聞かずに夜中に行って金箱の千両を持出したが、孫六に見とがめられて――」