Classiques japonais avec furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 109 804 caractères · 225 écrans
四
小判と駄菓子と一緒に懐ろへねじ込むのは、店中にその小僧の外にはあるまい」
「この野郎、――どこから、誰に頼まれて持って来た。言わなきゃお前が下手人だぞ、主殺しは磔刑だ。来るか」
八五郎の脅しは利き過ぎるほど利きました。
「ワーッ、勘忍しておくれよ。おいらじゃない。おいらは何にも知らないんだ」
「じゃ、誰に頼まれた」
「権八だよ」
「何?」
「権八がゆうべ遅く帰ってきて、店の臆病窓を締めようとしたおいらに、この金包を渡したんだ」
と庄吉は泣きながら、思いも寄らぬことを言い出すのでした。
「それからどうした」
と平次。
「これは旦那に返してくれ、百両持って行っちゃ済まないから、わざわざ千住から引返して来ました――というんです」
「なぜ昨夜のうちに返さなかった」
「旦那はもうお休みだったもの、返せやしないや。仕方がないから一と晩待っていると、今朝はあの騒ぎだ」
「なぜすぐ出さなかった」
「怖かったんだもの、うっかり金なんか出せはしないや」
庄吉は脅え切っておりますが、それでもどうやらこうやら、これだけの事は説明しました。
四
この上は追っ手が古河から、権八をつれて来るのを待つほかはありません。