Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十四)雛の別れ

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 114 139 caractères · 233 écrans

Aozora Bunko

ヘエ、これでもお上の十手捕縄を預かっておりますから、御成敗になれば届け出なきゃなりません。ちょいと一筆、こうこういうわけで斬ったと、お認めを願います。もっとも龍の口の目付衆まで御当家から御届け下されば、町奉行所の方はあっしが口で申してもことが済みます。何と申しても、吹けば飛ぶような野郎でございますから」

平次は吃と見上げました。

「平次とやら、お前は、当屋敷をゆすりに来たのか」

木原伝之助はしずかに押えました。

「とんでもない。――あっしはこの野郎を差し上げて、改めて上総屋の娘お袖を頂戴して参ります。上総屋の内儀から、書面を貰って参りました」

「ならぬと申したら」

と木原伝之助。

「そんなことをおっしゃるはずはございません。――上総屋の娘は上総屋の娘で、御武家方へ行儀見習奉公に上がったもので年季も前借もあるわけはございません。古筆の軸物とか、三島の香盒とかは、いずれ屑屋か何かで捜してお返しいたします。ヘエ――」

「だ、黙れッ、無礼者ッ」

木原伝之助は一喝しました。

「おどかしちゃいけません。上総屋の聟になって首を斬られたり、公儀御書上げも何にもない、――本当にあったやらなかったやら分らない品物がなくなったなどと因縁をつけられて、娘を誘拐されちゃ町人がかないません」