Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十四)雛の別れ

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 114 139 caractères · 233 écrans

Aozora Bunko

四

「手口から?」

「どうすればあんな具合に器用に火が付けられるか」

「?」

「燧石と火打鎌と、火口と硫黄付け木じゃ、あんなことはむずかしかろう。――そんなたよりない火付け道具で、四年越しの悪戯はできない――焔硝かな――」

「焔硝?」

平次の頭脳は、恐ろしい勢いで動き始めました。天才が点火されたのです。

「それをどうして持って歩く。――火を付ける仕掛けは何だ?」

「?」

ガラッ八は親分の表情の動きを、黙って頼もしく見上げます。もうこうなれば事件は半分解決したも同じことです。

四

平次は活動を開始しました。三輪の万七が与力堀江又五郎の指図で挙げた七十八人の切支丹宗徒とは別に、江戸に火をバラ撒いた本当の曲者を挙げようというのです。その間に平次は、切支丹の動向を問題外に置いたわけではありません。三河町の建部久馬の家へ行って、お雪を相手にいろいろ調べてみましたが、その頃の地下の切支丹は全く無力化してしまって、騒擾など企てる様子もなく、それに見境もなく火を放って、江戸の町人を苦しめるということは切支丹にしてもありそうもないことのように考えられるのでした。

江戸を恐怖のドン底に投げ込もうとするのは、どんな人間の仕業でしょう。