Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十四)雛の別れ

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 114 139 caractères · 233 écrans

Aozora Bunko

最初はさんざん白っぱくれましたが、ぐんぐん突っ込んで行く平次の問いに追い詰められて、

「それじゃ、どうしろというのだ。――拙者はいかにも進藤勝之助、仔細あって姿を変えたところで、町方役人に文句を言われる道理はあるまい」

意気な袷の前をキチンと合せて進藤勝之助は四角に坐るのでした。二十二三のまだ若いが苦味走った良い男、腕にも分別にも申分のないのが、侍の地が出ると、さすがに冒し難いところがあります。

「進藤さん、そう打ち明けて下さると何よりありがたい――。あっしの申すことを聴いて下されば、あなたの親御――市太郎様を殺した相手も教えて上げましょう」

「父親を討ったのは、誰だ。まずそれから聴こうじゃないか」

「いえ、それは一番後で申上げます。それより、親御様市太郎様は、奥方様の御味方ですか、それともお部屋様方ですか、あなたは御存じでしょうね」

「…………」

勝之助の顔色はサッと変りました。

「私から申上げましょうか。――父上市太郎様もさいしょは奥方様の御味方だったに相違ありません。が、フトしたことから悪人どもに悪い尻を押えられ、後には次第次第にお部屋様方に味方するようになり、亡くなる頃は、動きの取れない悪人方になっておりました。