Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきぐにのはる

雪国の春

柳田 国男

Lisez 雪国の春 (ゆきぐにのはる) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 000 caractères · 266 écrans

Aozora Bunko

二十五箇年後

ただ面倒にそんなことをする必要がなかったまでである。

伊予の松山から道後湯へ通う電車は、今はどうか知らぬが以前は車内にタバコを許していた。ひょっこりと乗り込んで来た草鞋がけの老人が、燧石を出してカチカチとやるのを見て、英国の一旅客は目を丸くし、ああ日本はこれだから解しがたいと感歎した。なに君の国だってずいぶん十六、七世紀の発火法をもって、今なおいろいろの文物を「煮て食い焼いて食う」ではないか。しかもその保守主義がいつでも完全に手前勝手だ。われわれの月中の兎の杵には、自慢ではないがその弊だけはない。まあお互いにいますこし考えてみよう。

二十五箇年後

唐桑浜の宿という部落では、家の数が四十戸足らずのうち、ただの一戸だけ残って他はことごとくあの海嘯で潰れた。その残ったという家でも床の上に四尺あがり、時の間にさっと引いて、浮くほどの物はすべて持って行ってしまった。その上に男の子を一人なくした。八つになるまことにおとなしい子だったそうである。道の傍に店を出している婆さんの所へ泊りに行って、明日はどことかへお参りに行くのだから、もどっているようにと迎えにやったが、おら詣りとうなござんすと言ってついに永遠に帰ってこなかった。