Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆきぐにのはる

雪国の春

柳田 国男

Lisez 雪国の春 (ゆきぐにのはる) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 000 caractères · 266 écrans

Aozora Bunko

雪に恐れぬ緑の色をめでて、前代の東北人が珍重したのも自然であるが、しかもかような小さな点まで、新たなる作法の発明でなかったことは、正月の祭に松を立てるという慣習の、この方面のみに限られていなかったのが証拠である。子の日と称して野に出でて小松を引き、これを移植する遊びは朝家にも採用せられた。ただし大宮人が農事にはうとかったために、何の目的をもって小松を引き栽えるかまでは、歌にも詩にもいっこうに説いていないが、たぶんは山城の都の郊外にも、これを農作の呪法とした農民が住んでいたのである。北日本の兄弟たちは、ただその習俗を携えつつ、北へ北へと進んでいったのである。

しかし雪国の暦の正月には、月は照っても戸外の楽しみは少なかった。群れの力と酒の勢いとを借りて、ある程度までは寒さと争ってはいるが、後には家の奥に引込んで、物作りの樹の周囲に笑いさざめくの他はなかった。そうしてこれらの行事が一つ一つ完了して、再び真冬の寂しさに復帰することは、馴れて後までもなお忍びがたいことであったろうが、幸いにして家の中には明るい囲炉裏の火があり、その火のまわりにはまた物語と追憶とがあった。