Classiques japonais avec furigana
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Lisez 雪国の春 (ゆきぐにのはる) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 000 caractères · 266 écrans
二
回礼の客人には気楽な話ずきがあっても、真澄は酒のきらいな幾分かきまじめな人であった。故郷の新年を考え出さずにはおられなかったことと思う。
二
『遊覧記』初巻の「伊那の中路」によれば、天明三年の春までの紀行は、ある渡し場の舟が覆って、流してしまったといっている。
天明四年の正月は信州の諏訪近くで迎えたらしい。「諏訪の海」という一巻の紀行があったというが、これはまだどこからも出てこない。この六月には洗馬から出発して、戸隠に参詣して七月末に北信に向かったことが、「来目路の橋」というのに詳しく記してある。それから越後を通って九月にはもう羽前の鼠ヶ関に来ているから、この地では腰を落ち付けて休む家もなかったのである。「鰐田の刈寝」は九月以後の日記である。羽黒の三山に登って酒田に出で、吹浦、象潟を見物して矢島に入り、鳥海の北麓では十月もまだ月始めに、はやひどい風雪に遭っているのである。それから山を越えて雄勝郡の西馬音内に遊び、次の月には柳田村の草薙氏の家で、引留められて冬を過ごすことになった。道を行く男女目すだれというものを掛けて、雪に眼を傷めることを防ぐと書いてある。