Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Lisez 雪国の春 (ゆきぐにのはる) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 136 000 caractères · 266 écrans
風と光と
つまりコタツ時代は歴史の教科書にこそ書いてないが、そう古くはないある昔の新文化であった。
風と光と
とにかくに自分はコタツその物よりも、コタツ時代とも名づくべき前期生活に興味をもつ。ことにこの奇抜にしてしかも悠長なる保温法を、現在の完成にまで持ち運んで来たところの、文明の過程には考察すべきものがあると思う。
けだし火の最も原始的なる魅惑力は、炎であり光であった。子供などは何の入用もない場合にも、物を燃やして突如として咲く花の、あでやかさを賞玩しようとする。暗黒の不安を追い払うためには、はねてぱちぱちと音を立てるような、豆がら、馬酔木の類をまじえてたく必要さえ認められた。しかるに今コタツの温雅なる情趣を味わわんとするならば、もうこれらいっさいの古風なる快楽と、袖を分かってしまわねばならなかったのである。
必ずしも巌窟の穴の奥に隠れた大昔には限らず、家を建て簾を垂れて住み始めてよりずっと後まで、窓はできるだけ高く小さく、戸を閉じ壁を塞いで雨であれ風であれ、あらゆる外からくる者を総括して、恐れかつ防衛していた世の中においては、炉の火はまことにただ一つの家の中の光明であった。